導入事例

意思決定を加速させるために、データを軸に全社で進める思考の共通化

株式会社日本パープル

2025/05/20

株式会社日本パープル 集合写真
会社名
株式会社日本パープル
業種
情報管理
利用サービス
ビジュアルアナリティクス/分析脳トレーニング/Champions
参加人数
第1回16名、第2回16名、第3回17名
会社規模
〜500名
ご担当者様
【開催側】経営戦略本部 本部長 白石大輔様/経営戦略本部 アナリティクスチーム 兼 情報システムチーム マネージャー 渡部裕二様/経営戦略本部 アナリティクスチーム 荒井薫子様 【受講側】デジタルアーカイブカンパニー ゼネラルマネジャー 小松怜央様/デジタルアーカイブカンパニー 営業チーム マネージャー 川手健志様

日本パープルでは、データ活用の重要性が社内で認識されていた一方で、スキルや理解度にばらつきがあり、十分に活用しきれていないという課題を抱えていました。こうした状況を受けて、組織全体で“データと向き合う力”を高めるために、パルクールジャパンのワークショップを導入しました。実務に即した学びを通じて、社内に前向きな変化が生まれ始めているといいます。本取り組みの背景から現場の声、今後の展望までを伺いました。

組織全体で“データと向き合う力”を高めるために、現場に根付く実践的な研修を求めて

—— 今回のワークショップ受講に至る背景や、当初の課題感について教えてください。

渡部様:もともと当社では、経営判断にデータを活用していく「データドリブンカルチャー」自体は、少しずつ育ててきたという自負はありました。ただ実際には、データを扱える人材が一部に限られており、その知識やスキルが社内全体に浸透しているとは言い切れない状況でした。

そうした背景から、「データを扱える人を増やすこと」や「データに対する基本的な考え方を共有すること」が、全社的にデータ活用を進めていくうえで必要不可欠だと考えるようになりました。

これまでも社内でスキルアップ研修を実施するなどの取り組みは行ってきましたが、どうしても個別対応にとどまったり、内容が汎用的すぎて現場に直結しづらかったりと、組織全体のデータリテラシーを底上げするには至っていなかったのが実情です。

そこで今回、より体系的かつ実践的な学びを提供するために、外部の力を借りてトレーニングを進めていく必要があると思いました。

—— 数あるサービスの中で、パルクールジャパンを選んだ理由は?

渡部様:パルクールジャパンさんには、導入前のお打ち合わせの段階から非常に丁寧でわかりやすく説明をしていただいて。こちらの課題や悩みにもしっかりと耳を傾けてくださる姿勢に、安心感を覚えました。担当の方とのコミュニケーションもスムーズで、柔軟に提案を進めていただけた点も大きかったです。

他にもいくつかの候補はありましたが、最終的には「一緒に伴走してもらえそうだ」という信頼感が決め手となり、パルクールジャパンさんにお願いすることにしました。

実際に導入してみて、正直、想像以上に素晴らしかったというのが率直な感想です。通常のやり取りはもちろん、ワークショップ中の進行やコミュニケーションも非常に丁寧で、受講者の理解度にしっかり寄り添った内容になっていました。「お願いしてよかった」と心から感じています。

渡部裕二様 インタビュー風景

部門を越えて広がる“データと向き合う姿勢”。業務に結びつく学びと対話の手応え

—— 受講側(ビジネスサイド)として、実際にワークショップを受講した感想を教えてください。

小松様:今回のワークショップは、私や川手のようなマネジメント層が受講をしました。メンバー自身は参加していませんが、「まずは管理職である自分たちが変わらなければ」という思いがあり、参加を決めました。単なる声掛けではなく、根本から意識を変えていく必要があると感じたからです。

川手様:ワークショップを通して感じた変化としては、まず、ゴールに向けた課題設定や、KGI・KPIの数値化といった考え方が非常に明確になりました。内容も自社のプロダクトや実業務に紐づいたテーマを扱っていたため、非常にリアルで実践的でした。

自分たちの業務にどう落とし込むかを具体的に考えることができたのは大きな収穫であり、「受けて終わり」ではなく、日々の行動に結びつくような学びが得られたと感じています。

川手健志様 インタビュー風景

部門間の対話が深まり、共通言語が生まれた。データドリブンカルチャーの芽生え

—— 開催側(データサイド)として、実際にワークショップを開催した感想を教えてください。

白石様:講義形式で一方的に知識を受け取るのではなく、参加者自身が思考し、手を動かしながらアウトプットを行う構成になっていた点がよかったと感じています。参加者の主体性が引き出されていたことが、印象的でした。

なかでも「Champions」の回で実施された、BIツールのダッシュボードの構成を手描きで設計するワークは非常に印象に残っています。参加者それぞれが「どのようにデータを見せたいか」を自分の言葉と図で表現していて、個々の業務理解や着眼点がよく伝わってきました。

今回は、営業や企画といった売上に直結する部門に加えて、管理部門や支援部門のメンバーにも参加してもらいました。普段はこうした取り組みに直接関わる機会が少ない部門からもアウトプットが得られたことは、非常に有意義だったと感じています。

部門ごとに異なる視点がアウトプットに反映されており、ダッシュボードの構成にもそれぞれの業務特性が如実に現れていました。それぞれが「何を重視しているのか」が視覚的に把握できたのは大きな成果ですし、今後はさらに多くの部門にも参加してもらいたいと考えています。

白石大輔様 インタビュー風景

現場の意識変化と行動変容。データが組織の共通言語になり始めた

—— 受講側として、ワークショップを受けたことで、ご自身やメンバーの間に何か変化はありましたか?

小松様:今回、私たちマネジメント層がまずワークショップを受講したことで、データをどのように扱い、活用すべきか、その具体的な“やり方”をある程度社内に示すことができるようになったと思います。もちろん、まだ道半ばではありますが、方向性を提示できたという点で、大きな一歩になったと実感しています。

実際、メンバーの間でも理解が深まり、自発的にレポートを作成したり、データを見て気づいたことを共有する動きが少しずつ生まれています。そうした変化が出てきているのは、非常に嬉しいポイントです。

また、データに対する熱量もこれまで以上に高まってきた印象があります。これまではどこか抽象的だった伝え方にも、具体性や温度感が加わり、それがメンバーにも伝わるようになってきたと感じています。

また、今回は私たちだけでなく、他の部門のメンバーも参加していたことで、普段接点の少ない部門の考え方や課題を知るよい機会になりました。同時に、私たちの視点や取り組みについても他部門に共有でき、お互いの業務への理解や関心が深まったと感じています。

ワークショップ内での対話を通じて、他部門がどのようなKPIを重視し、何を課題としているのかが見えてきた点も大きな収穫でした。日常業務では得づらい情報に触れられたことで、社内のつながりをより強くするきっかけになったと思います。

「データドリブンカルチャー」については、完全に根付いたとはまだ言えませんが、確実に進展は見られます。たとえば、データ部門とビジネス部門が同じワークショップを受けたことで共通言語が生まれ、部門間の連携がしやすくなってきました。これまでは部門ごとに視点や解釈がずれることもありましたが、共通のフレームでデータを見ることで、意思疋通が格段にスムーズになってきています。今後は、こうした連携をさらに強化しながら、「データを軸とした文化」を着実に根付かせていきたいと考えています。

—— 開催側として、社内で何か変化は感じられましたか?

渡部様:先ほど小松が述べていたこととつながりますが、部門間の会話が以前よりスムーズになったことが一番の変化だと感じています。これまでは、「どのデータを見ているのか」が人によって微妙に異なっていて、前提が揃わないまま議論が進んでしまうこともありました。

しかし今回のワークショップを通じて、共通のデータや指標を基に会話ができるようになり、ズレなく意思疋通が図れるようになってきました。認識の違いによるすれ違いが減ったことで、業務の連携がしやすくなったと感じています。

また、データの定義や数字の意味についても、これまでは曖昧だったり解釈が異なることがあったのですが、今回の取り組みを通じて共通認識が生まれ、会話の土台がしっかりと整ってきた印象です。

さらに、以前はシステム部門が“データを作る側”、ビジネス部門が“それを見る側”という役割にとどまっていたのですが、今では「このデータはこういう意図で使っている」「この数値はこうやって算出している」といった背景まで含めて会話できるようになり、相互理解も深まっています。

—— 今回の研修を通じて、売上やコスト面など、何か具体的な成果につながったと感じる点はありますか?

小松様:“目に見える成果”を得るのは難しい部分もありますが、確実にそのきっかけにはなったと感じています。

今回のワークショップでは、我々が注力しているプロダクトである契約書管理クラウドサービス「ConPass(コンパス)」をテーマに取り上げ、KGI・KPIの再設定から課題の特定、改善アクションへの落とし込みなど、リアルな課題に向き合う形式で取り組みました。

これまでも改善サイクルは回してきましたが、ワークショップでの学びを通じて、このサイクルの“速度”と“精度”がさらに高まりつつあり、それがプロダクトの成長にも少なからず貢献していると感じています。

3人の対談風景

データを組織の判断軸に、意思決定のスピードと精度を高める

—— 今後、御社が目指すデータ活用の目標やビジョンについてお聞かせください。

渡部様:少し大きな話になりますが、当社では「ITの強化」を全社的なテーマとして掲げています。特に重要な要素として、「データドリブン」「クロステック」「DXの高度化」といったキーワードを含めており、組織としてデータ活用を軸にした意思決定の仕組みづくりに本格的に取り組んでいるところです。

なかでも今、最も重視しているのが「意思決定のスピードを高めること」です。正しい数字を使って、迅速かつ合理的に判断し、必要であればすぐに改善につなげられる仕組みを整えていく。これが当社の描く理想の姿です。

白石様:究極的には、ある提案に対して「なぜ承認するのか、なぜ却下するのか」を、全員が共通の判断軸に基づいて説明・納得できる状態を目指しています。「数字を見ればすぐに判断できる」。そんな環境をつくることがゴールです。

「来月までに調べます」では遅い。必要な情報は、いつでも引き出せる状態であるべきだと考えています。当社のように複数のプロダクトを持つ中小企業にとって、“スピード”は最大の武器です。そのスピードをデータによってどう支えるかが、今の大きなテーマです。

2人の対談風景

継続的な学びの場が、組織のデータ文化を育てる

—— ビジョンの実現に向けた現在の取り組みについても、教えていただけますか?

白石様:実は社内制度として新たに「データドリブンスキル」をマネジメントスキルの必須項目に位置づけることを決定しました。今後、マネージャー以上の役職を目指す社員、あるいはすでに就いている社員には、このスキルを備えていることが求められます。

我々としては「データを使って考え、判断する」という力をマネジメントにおける基本動作として根付かせたいと考えています。その第一歩として、まずはスキルセットの明文化から着手しているところです。

—— ビジョンの実現に向けてさまざまな取り組みを行っているうえで、今回のようなワークショップを今後また実施したいと感じますか?

白石様:はい。こういったワークショップは、一度受ければすべてが身につくものではないと思っています。時間が経つと学びも薄れていきますし、参加メンバーが変わることもあります。そのため、継続的に開催し、繰り返し学び直せる環境を整えることが重要だと思っています。

荒井様:今回のように3回継続して実施したスタイルも非常に有効でした。単発ではなく、複数回に分けて段階的に学びを深められたことで、理解の定着度が高まった実感があります。

また、今回は1回あたり約3時間という比較的長めのセッションだったこともあり、集中してじっくり取り組めた点が非常によかったです。1時間ごとの断続的な研修では、ここまでの効果は得られなかったかもしれません。

白石様:こうした点を踏まえると、今回のような形式は今後も継続して実施していきたいと感じています。組織としての学びを持続させるためにも、定期的な機会を設けていけると理想的ですね。

—— 最後に、同じような課題を抱えている企業や、導入を検討している企業に対して、パルクールジャパンのサービスをどのようにおすすめされますか?

渡部様:データ活用に課題を感じながらも「何から始めればいいか分からない」といった状態の企業にこそ、パルクールジャパンさんのサービスは非常に有効だと思います。あらかじめ用意された基本のプログラムがありながらも、自社の状況や目的に合わせて柔軟にカスタマイズしてもらえるので、画一的なトレーニングとはまったく異なります。

川手様:ワークショップ形式で進むため、講義を受けるだけではなく、自分たちの業務や課題と向き合う時間が自然と生まれます。そうした“気づき”の時間があるからこそ、形だけで終わらない実践的な学びになると感じました。

単なるスキル研修ではなく、組織や個人が「データとどう向き合っていくか」を考えるきっかけにもなると思います。導入を迷っている企業ほど、一歩踏み出す価値は大きいのではないでしょうか。

荒井薫子様 インタビュー風景

※本記事内の数値や画像、役職などの情報はすべて取材時点のものです。